高齢者のレクリエーションとしての麻雀(健康麻雀メイト通信VOL.1)

高齢者のボケ防止やレクリエーションとなる健康麻雀に関して、賭けない麻雀である点を含めその特長を紹介しています。

麻雀と言えばギャンブルのイメージが強く、言葉を聞いただけで敬遠される方が多くいられるかもしれません。そんな麻雀ですが、麻雀をする際には脳と手が刺激を受け、ボケ予防に麻雀が役立つという報告がされています。そのような麻雀の良い点に着目し、より多くの方にゲームとして楽しんでもらうことを目的としたのが、賭けない麻雀、すなわち「健康麻雀」です。
 更に、4人で麻雀卓を囲みながら行う健康麻雀は、人との交流を持てる良い機会を提供し、日ごろあまり人との交流がない高齢者や老後一人暮らしの方にとっては、一種のレクリエーションと言っても過言ではありません。

健康麻雀の特長

麻雀には暗い部屋に籠って動かずに行うという「静」のイメージが付きまといますが、実のところは頭と手はフル稼働しているわけです。そのため、麻雀にはボケ防止の効果があると言われています。実際に、諏訪東京理科大学の菊原教授の研究によると、麻雀をすることで脳の血流が増えることがわかったほか、脳年齢が3歳も若返るという報告がされています。
他のゲームや競技を初めて行う時についても言えることですが、健康麻雀を始める時にも麻雀の役、点数の数え方など麻雀を行うために覚えなければならないことはいろいろあります。また、必要なことを覚えていざ麻雀を行う段になると、対戦中は対戦中で、手牌から自分のあがり役を想定し手を進めていくと共に、対戦相手に対しても手牌の状況やどんな方法で仕掛けてくるのか注意を払う必要があり、頭は常に回転しています。また、対戦中は手に関しても、山から牌を持ってくる作業を行うため、常に動かしています。
また、定年退職で職場への行き来がなくなった方、高齢になり外出する機会がなくなった方、更には老後一人暮らしの方には、健康麻雀をしに自宅から外出し、麻雀卓を囲いながら対戦相手と会話すること自体が健康的なレクリエーションで、高年齢者の余暇を充実させるために適した趣味の一つだと言えます。

健康麻雀の上達方法

健康麻雀に興味をもち、実際に健康麻雀をしてみたいと思われたら、まずは麻雀の役を麻雀教則本やインターネットなどで調べて覚えてください。麻雀の役を知らなければ、麻雀の「あがり」、すなわち他のゲームで言うところのゴールに辿り着けません。麻雀の役さえ覚えたら、その次は健康麻雀の仲間を見つけ、実際に麻雀卓を囲んで麻雀することをお薦めします。実力に加えて運によっても左右されるのが麻雀で、他のゲームと違い実力の差が常に結果に反映されるわけではありません。だからこそ、様々な実力の方が一緒に麻雀卓を囲んで麻雀を楽しめるのです。賭けない麻雀である健康麻雀であればなおさらのことです。
中には、インターネットの麻雀ゲームでプレイしてある程度上達してから雀荘デビューを予定している方もいるとは思いますが、対戦相手の様子がわからないインターネットの麻雀ゲームでは、対戦中の臨場感がなく緊迫感に欠け、一手一手に対する思考への重みがなくなりがちで、雀荘で麻雀をするのに比べ、上達するまでにより時間のかかってしまう可能性があります。
健康麻雀の仲間を見つけるには、いくつかの方法があります。最近高齢者における健康麻雀の人気拡大に伴い、カルチャーセンターや雀荘が健康麻雀教室や健康麻雀大会を多く主催していますので、そちらに参加してそこで気の合う麻雀仲間を見つけるが方法のひとつです。
また、健康麻雀の仲間が集うウェブサイト(健康麻雀メイト)がありますので、そちらに会員登録し近くの麻雀仲間を見つける方法もあります。

最後に

今まで麻雀の経験がない方には、麻雀役を覚えたり、麻雀仲間を見つけたりと面倒くささを感じられるかもしれません。ただし、面倒くさいのは始めのうちだけです。ボケ防止の効果をもつ健康麻雀を余暇のレクリエーションとして生活に取り入れ、充実した生活を過ごしてみてはいかがでしょうか。